機微

初めまして!
岐阜のデザイン事務所、株式会社GRASPERS(株式会社グラスパーズ)と申します。
株式会社GRASPERS(株式会社グラスパーズ)気合い入れてデザイン制作しております!
 
今日は株式会社GRASPERS(株式会社グラスパーズ)として大事にしている想いを話したいと思います。
タイトルにも題した通り、
「機微」を株式会社GRASPERS(株式会社グラスパーズ)としては大事にしています。
 
そもそも機微とは・・・
容易には察せられない微妙な事情。 「人情の―に触れる」
 
と検索すると出てきます。
わかりにくいですね。笑
 
というのも「機微」は、すごく抽象的な言葉であり、日本独特の考え方だからこそです。
欧米や諸外国では意外と馴染みがない言葉です。
 
 
わかりにくいので、今日は「機微」について、僕の好きなお話をここでさせていただきます。
 
 

 
日本のあるお寺に、お師匠さんとその弟子のお坊さんがおりました。
 
季節は晩秋。
 
お寺の境内は秋の紅葉が終わりを迎える時期。
 
いつも使いを頼むお師匠さんがお坊さんに一言いいました。
 
 
お師匠さん「紅葉も色づき、落ち葉がら沢山落ちておる。これ坊や。掃除をして綺麗にしておきなさい。」
お坊さん「わかりました!綺麗にしておきますね!」
 
 
そういうと、お坊さんはせっせと境内の落ち葉をはきはじめました。
 
数時間がすぎて・・・
 
 
お坊さん「お師匠!掃除が終わりました!見て下さい!落ち葉を一枚も残さず綺麗にしましたよ!」
お師匠さん「・・・これ、坊や。これで本当に綺麗になったと言えるのかね?」
お坊さん「え?どうゆうことですか?」
 
・・・
 

 
 
みなさん状況がわかりましたでしょうか?
お坊さんはお師匠さんに頼まれて、境内の中の落ち葉を一枚残らずほうきではきました。
そうすると、お師匠さんから言われた一言は「本当にこれが綺麗になったと言えるのか?」という意外な一言でした。
 
 
・・・結論、これが「日本の機微」という考え方なのです。
お師匠さんが言いたかったことは、
「全ての落ち葉をはけば綺麗ということではなく、数枚落ちているからこそ美しいのである。」
ということなのです。
全部綺麗にしろって言ったじゃん!といえばそれまでですが、私はこの話を初めて聞いた時に「なるほど~深いなあ。。」と感じました。
日本人にしかない、独自の感性だからこそ、奥深しさや趣などがあるのかとも思います。
 
 
デザインはプロとして、一般の人より美しいものができて当然です。
私たちが心がけるのは
「目配り・気配り・心配り」
などの万事に共通する、人としての技量の部分です。
 
色々な機微で物事を見る感性こそ、私たちがデザインを行う上で非常に大事な広い視野や
お客様とのコミュニケーションにつながっているのです。
 
長々とご拝読ありがとうございました。
 
杉原



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